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ウィルオブ財団支援者ご紹介 – 武田椿さん

世界4大アニメーション映画祭での入選を目指して

プロフィール

コロナ禍をキッカケに卒業制作でアニメーションを制作し「スイソウ」を発表。
東京藝術大学大学院に入学後、1年次制作では「神々来々」を修了制作では「彁の声」を制作。

アニメーションを通して映画祭への応募や上映会、展示、配信等をしています。

●映画祭受賞歴
2021年
「ショートショートフィルムフェスティバル 2021」 入選
「ブルーアートオーディション」 グランプリ受賞
「第13回下北沢映画祭」 準グランプリ受賞
「PEAS Web アニメコンテスト神戸」 大賞受賞・CLIP STUDIO PAINT賞
「WIRED CREATIVE HACK AWARD 2021」 ワコム賞受賞
2022年
「WHO ウィズコロナ世界と共に」 奨励賞受賞
「ブルーアートオーディション」 グランプリ受賞
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」 ゆうばりホープ
「立川映画祭」 入選
「広島こわい映画祭」 入選
2024年
「第16回下北沢映画祭」 ノミネート
「DigiCon6」 Special Jury Award 受賞
「横濱・インディペンデント・フィルムフェスティバル」 ノミネート
「那須ショートフィルムフェスティバル」 ノミネート
「鶴川ショートムービコンテスト」 ノミネート
「ISCA 大阪ナレッジキャピタル」 1st Prize受賞
「A-TOM ART AWARD 2024」 コートヤードHIROO賞                      
2025年
「フェローズフィルムフェスティバル学生部門」ノミネート
「池袋みらい国際映画祭」ノミネート
「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」 奨励賞
「毎日映画コンクール」ノミネート
「新世界映画祭2025」SPECIAL MENTION 賞受賞

応募動機

昨年、大学院を卒業しました。
私は映画祭に応募して、世界と戦えるような作品を制作したいと考え、アニメーション制作をしています。

しかし、ある程度のコストをかけなければ、世界に通用するレベルの作品はつくれません…
例えば、自分で監督とプロデューサーをやっている為、プロの音や声優を自分で雇う必要があります。
また、大学にいた頃は無料で使えた、パソコンやカメラ機材、録音室や技師さんも自分で手配する必要があります。
生活費を稼ぎながら、こうした制作費を貯めつつ、毎日制作もする…
この三つ全てを同時並行でやるのは難しく長期戦になる事を覚悟していました。
ただ、大した実力も示せないまま年を重ねた監督についてきてくれる人はいるだろうか…。

そこで、自分でも受けられる助成金はないか?と探し始めました。

そんな時に目に入ったのが「ウィルオブ財団」の広告です。
幸いにも条件には当てはまっていたので審査員の方の目に留まるようにと祈りながら応募をしました。

活動についての紹介

子供の頃は絵本や詩を書いていました。
高校生になると脚本も書き始め、絵と文章で悩んだ末に、
美大の油絵科なら全てをくるんでくれるだろうと考えて造形大学に行きました。

商業的な仕事ととしてのシナリオを書いていた時もありましたが、
物語を作る事と絵や作風全てを設計(指揮)できるアニメーションに魅了され、
現在はアニメーション制作に主軸をおいて活動しています。

最初はシンプルに作りたいアニメーションを制作してきました。
けれど、アニメーションを映画祭で発表できることを知り、賞を頂ける事を知りました。

様々な映画祭に応募していく中で、
一昨年は世界4大アニメーションの映画祭といわれるフランスのアヌシー映画祭に行ってきました。
そこで日本のアニメーションを作っている一員として、
もっと世界に自分の作品を届けたいと思うようになりました。

その為、今作は海外の映画祭も積極的に狙っていきたいと考えています。
また、今作を通して、自分の力で資金を調達できるような作家になっていきたいと思います。

意気込み

この1年、私はゴミ屋敷の掃除を手伝っています。
そこで30年近くため込んだ諸々にわいた虫、変色した産着…
諸々を一緒に捨てながら、家主のその心変わりのキッカケなどを考えたりしていました。

そうした想像は広がっていき、ただ家に帰って気力もなく眠るだけの主人公と世界との繋がりを、
アニメーションで作りたいと考えるようになりました。

人間の孤独と自殺率が比例するように、ゴミ屋敷もそれに近いSOSであるように思い、
近年の孤立化していく社会、利己的になる国際状況の中で、生命の営みそのものに温かみを感じれる作品を作りたいと思います。

ウィルオブ財団に対するコメント

派遣を初めて知ったのは高校を卒業したばかりの頃でした。
まだ作家とも言えず、かといって普通の接客業を受けても落とされ途方にくれていた時に
唯一雇ってくれてクビにしないでくれたのが、派遣でした。

予備校の夏期講習代を自分で払わなければいけなくなった時、
10万近くかかる定期代を一括で購入しようとした時、
毎日かかる油絵具やキャンバス等の画材費用に困った時、
お昼代を200円にしてもやっぱり今月のお金が足りない…
思えば何年も前からこんな風に困った時は助けてもらってきました。

全く未来の保証がないアートの世界で希望を失わずに食いつなげたのは、
求めさえすれば仕事をくれた派遣のおかげだと思っています。

そして本当にありがたい事に、
この度はウィルオブ財団様に選んで頂き、制作の支援をして頂けることになりました。
拾って下さり本当にありがとうございます。

せっかく頂いた機会ですので、全力で期待にお答え出来たらと思います。