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ウィルオブ財団支援者ご紹介 – 本村 優佳さん

ファッションを”日常に寄り添える”作品へ

プロフィール

幼い頃より、ファッションがとても好きで、
何かを見て感動し涙を流すという経験もテレビに映るショーでの服の美しさでした。

文化服装学院にてファッションを学び、アパレルマーチャンダイジング科を卒業しましたが、
丁度同じ時期に祖父母が認知症になり、介護を行うために地元熊本へ戻ることとなり、
ファッションの道へ進むことは叶いませんでした。

祖父母の介護が落ち着いてきた頃、自分自身と向き合う時間が欲しいと考え、
何かないかと探している時に水引作家 内野敏子氏が開かれている水引教室に出会いました。

水引の基本の結びである「あわじ結び」を上手に結べるようにと一心に練習をしていたある時、
何気なく今まで練習で作ったあわじ結びを繋げてみると、とても面白い形になりました。
この造形物を使い幼い頃より好きだったファッションを、自分なりに表現してみようと思い生まれたのが

「着るアクセサリー」としての作品でした。

現在はファッション以外にも日常に寄り添えるような作品が作れたらと考え、制作を行っております。

応募動機

きっかけは第1期助成制度の募集を拝見したことでした。
丁度、募集締め切り間近で応募することを断念してしまったのですが、とても心残りでした。

年齢を重ねるにつれ、作品制作に費やせる時間や余裕が少なくなっていました。
それでも作品を作り続けたい。もっと色々なチャレンジをしてみたい。諦めたくない。
そう思っていた自分を後押ししてくれるような募集内容でした。

次の機会があった際は必ず応募しようと心に決め、第2期の募集を心待ちにしていました。

活動についての紹介

水引の基本の結びである「あわじ結び」その構造はとてもシンプルですが、
ここから派生される形は幾通りもあり、深く魅了されました。

そのあわじ結びの連続から生まれる造形作品を発表してみたいと思い、
ファッションコンテストやアート系のコンテストへ応募するようになりました。

第87回 装苑賞 コシノジュンコ氏選出にて2次審査ノミネート
第25回 熊本市現代美術館 熊本市民美術展 熊本アートパレード 原田マハ氏選出にて奨励賞受賞
第90回 装苑賞 コシノジュンコ氏選出にて2次審査ノミネート

現在はアート作品以外にも、自分の作品を通してたくさんの人の生活に寄り添えるような、
日々の生活で心が躍る瞬間や心が豊かになる時間が生まれるような作品が作れたら。
と思い制作を行っております。

意気込み

国内外問わず、多くの人に作品を知っていただき認知度を高めたい。
また、アートやファッション以外の異分野・異業種とも交流を深め、
今後の活動の場を広げていきたい。

最終的には世界中の人々のライフスタイルに寄り添え、唯一無二の価値のある作品制作を行って
いきたいと考えています。

今回の助成制度を通して、「コンテストへの応募と作品の発表」「個展開催」の
2点を実現させたいと思っております。

ひとりでチャレンジしていたら、きっと失敗を恐れて、無難な道を選ぼうとしていたかもしれません。
諦めないで思いっきりチャレンジする為に、この助成制度はとても心強く、支えになります。
このような機会は人生の中でそう多くあるものではないと思います。

自分が今思い描いているビジョン以上に、どんどんチャレンジしていきたいです。

ウィルオブ財団に対するコメント

応募選考の中では、自分が今後どのように作品を通して表現していきたいのか
ということを客観的に、具体的に見つめなおすことができるとても貴重な時間を頂けました。
また、もう一度チャレンジしたいという前進するための後押し頂ける様なお力も頂けました。

このような素晴らしい助成制度をつくってくださったこと、
選出して頂けましたことに深く心よりお礼と感謝を申し上げます。

この機会を精一杯生かせるよう、精進致します。